枯れるということ 2018 1 28

 「枯れる」ということは、
一般的には、悪いイメージですが、
システム開発では、よいイメージです。
 「枯れる」ということは、
エラーやトラブルが出尽くしたということで、
システム的に成熟して安定した状態となります。
 昔は、「Windows」は、二種類ありました。
家庭向けには「Windows95」、
企業向けには「WindowsNT」でした。
個人でも愛好家は、「WindowsNT」を使っていました。
 「WindowsNT」は、正に「枯れた」OSでしたので、
エラーもバグも出尽くして、非常に安定していました。
 それならば、OSもソフトウェアも、
「枯れる」ことを目指すべきだと思うかもしれません。
 しかし、そうなると、売れなくなります。
消費者から見れば、「代わり映えのしない」と見えますので、
購買意欲は高まりません。
 だから、開発メーカーとしては、
つまり、営業部門としては、
「枯れるまで熟成させる」のは、やりたくないでしょう。
 毎回毎回、新機能を追加して、
消費者にアピールして、売り込みたいのです。
 しかし、そうなると、システム的には、
枯れないまま、複雑になってきます。
やがて、深刻なトラブルが発生するかもしれません。
 これは、企業にとっては、ジレンマでしょう。
システムを枯れさせたいが、そうなると売り上げが伸びない。
 だから、毎回、新機能を追加して、
消費者を引き付けたいが、システムトラブルが気になる。
 「OS」というと、パソコンを連想しますが、
今では、スマートフォンにも、大規模なOSが入っています。

















































































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